歯科衛生士のスキルアップにおすすめの認定歯科衛生士の資格8選|難易度やメリットを解説
2025年12月04日
皆様こんにちは!
横浜市鶴見区にありますインプラントのヴェリタスインプラントサロン横浜歯周病治療のうえの歯科医院歯科助手・管理栄養士兼トリートメントコーディネーターの高岡です。
患者様のお口の健康をサポートする中で、「もっと専門的な知識をつけたい」「キャリアアップしたい」と感じることはありませんか?
そんな意欲的なあなたにおすすめしたいのが、特定の分野で高度な知識と技術を証明する「認定歯科衛生士」の資格です。
今回は、歯科衛生士のキャリアを大きく広げる認定資格について、そのメリットから、特におすすめの8つの資格を難易度や基本情報と合わせて詳しくご紹介します!

■歯科衛生士のキャリアップ「認定歯科衛生士」とは?
「認定歯科衛生士」とは、特定の専門分野において、日本歯科衛生士会や各専門学会が定めた研修や試験を経て、高度な知識と熟練した技術を持つと認められた歯科衛生士に与えられる資格です。これは、法律で定められた国家資格とは異なり、歯科衛生士が自身の専門性を高め、キャリアを向上させるために任意で取得する民間資格・学会認定資格です。取得することで、特定の疾患や処置に対する質の高いケアを提供できる専門家として認められます。
■歯科衛生士が認定資格を取るメリット
認定資格を取得することは、歯科衛生士としての働き方や将来に、計り知れないメリットをもたらします!
メリットをいくつかピックアップしていきましょう。
◇歯科衛生士として更に専門知識をつけることができる
最大のメリットは、何といっても専門分野の知識とスキルを深められることです。普段の臨床経験だけでは得られない、体系的で最新の知見を学び、それを患者様へのケアに還元できるようになります。これは、患者様の満足度向上に直結し、結果として歯科医院全体の信頼度アップにもつながります。専門家としての自信も深まるでしょう。
◇収入がアップする可能性がある
認定資格を持つことは、あなたのスキルが客観的に証明されることを意味します。そのため、資格手当を支給する歯科医院や、給与面で優遇する医療機関も少なくありません。また、専門性の高いポジションへの昇進や、待遇の良い職場への転職の際にも有利に働き、収入アップの可能性が高まります。
◇転職・キャリアアップに有利になる
認定歯科衛生士は、特定の分野におけるプロフェッショナルです。特に専門的な治療を行っている歯科医院では、その知識と技術を高く評価されます。就職・転職活動においては、履歴書に書ける強力なアピールポイントとなり、希望する職場への内定率を高めるでしょう。また、院内でのリーダー的なポジションや、後輩指導など、より責任のある仕事へとキャリアアップする機会も増えます。

■認定歯科衛生士の資格8選|基本情報・難易度・合格率などを紹介
ここでは、歯科衛生士のスキルアップに特におすすめの認定資格を8つご紹介します。
一つずつ詳しくみていきましょう。
◇日本臨床歯周病学会認定歯科衛生士
• 専門分野: 歯周病治療・メインテナンス
• 概要: 歯周病治療に関する高度な臨床能力を証明する資格です。特に歯周外科処置後のメインテナンスや、難症例への対応力を高めたい方におすすめ。日本臨床歯周病学会は、臨床に根差した学会のため、実践的な知識が身につきます。
• 難易度・合格率: 難易度は高め。症例報告や筆記試験、口頭試問があり、合格率は非公開ですが、熱心な学習と十分な臨床経験が求められます。
◇日本歯周病学会認定歯科衛生士
• 専門分野: 歯周病学
• 概要: 日本歯周病学会が認定する、歯周病に関する深い学術知識と専門技術を持つことを証明する資格です。重度歯周炎の治療計画立案や、複雑なメインテナンスの実施能力などが評価されます。
• 難易度・合格率: 難易度は高め。臨床研修や講習会への参加、症例提出、認定試験(筆記・実技)があり、合格率は非公開です。学会認定資格の中でも特に権威性が高いとされています。
◇日本口腔インプラント学会認定歯科衛生士(インプラント専門歯科衛生士)
• 専門分野: インプラント治療・メインテナンス
• 概要: インプラント治療におけるアシスタント業務から、術前・術後の口腔管理、メインテナンスまで、インプラントに関する専門知識・技術を証明します。インプラント治療を積極的に行っている医院で非常に重宝されます。
• 難易度・合格率: 難易度は中~高。学会指定の研修会参加、専門知識試験、症例報告などが求められます。インプラント治療に携わる歯科衛生士にとっては必須ともいえる資格です。
◇日本歯科医学振興機構 臨床歯科麻酔認定歯科衛生士
• 専門分野: 歯科麻酔補助、全身管理
• 概要: 歯科治療における麻酔(局所麻酔、静脈内鎮静法など)の補助業務や、麻酔に関連する全身管理・救急蘇生法の知識・技術を証明します。特に全身疾患を持つ患者さまの対応や、口腔外科的な処置を行う歯科医院で重要性が高まります。
• 難易度・合格率: 難易度は中程度。特定の講習会参加が必須で、試験内容も実務に直結した知識が問われます。救急時の対応力も身につくため、キャリアの幅が広がります。
◇日本小児歯科学会認定歯科衛生士
• 専門分野: 小児の口腔保健指導、小児歯科治療補助
• 概要: 小児の口腔疾患の予防、成長・発育を考慮した口腔保健指導、小児歯科治療の補助に関する専門知識を証明します。小児への接し方や、保護者へのアドバイスなど、小児歯科特有の専門スキルが問われます。
• 難易度・合格率: 難易度は中程度。学会指定の研修や講習会への参加、試験があります。小児歯科専門のクリニックや、地域医療に貢献したい方に適しています。
◇日本成人矯正歯科学会認定矯正歯科衛生士
• 専門分野: 矯正歯科治療、保定装置管理
• 概要: 成人矯正歯科治療に関する専門知識・技術を証明する資格です。ブラッシング指導、装置の取り扱い説明、治療中のトラブル対応など、矯正治療中の患者さまへの質の高いケアが提供できるようになります。
• 難易度・合格率: 難易度は中程度。学会への入会、研修会への参加、筆記試験、症例報告などが求められます。矯正専門のクリニックはもちろん、一般歯科でも矯正治療を扱っている場合に役立ちます。
◇日本顎咬合学会認定歯科衛生士
• 専門分野: 顎咬合(噛み合わせ)
• 概要: 顎関節症や咬合治療に関する知識、またそれに伴う口腔機能訓練、口腔周囲筋マッサージなどの専門技術を証明します。噛み合わせに特化した治療を行う歯科医院で、より専門的な役割を担うことができます。
• 難易度・合格率: 難易度は中程度。学会指定のセミナー受講や、認定試験があります。全身の健康にも関わる「噛み合わせ」に深く携わりたい方におすすめです。
◇日本歯科審美学会歯科衛生認定士
• 専門分野: 歯科審美学、ホワイトニング、リップエステ
• 概要: 歯の美しさに関する知識(ホワイトニング、セラミック修復のアシスタント、色調管理、リップエステなど)や、それを患者さまに提供する技術を証明します。「美」への関心が高い患者さまが増える中で、ニーズの高い資格です。
• 難易度・合格率: 難易度は中~低。講習会参加、筆記試験など比較的取得しやすい部類に入る資格ですが、内容は専門的です。美容に関心がある方や、自費診療に力を入れている医院で活躍できます。
■歯科衛生士の認定資格は種類が豊富
ご紹介した8つの資格以外にも、歯科衛生士のための認定資格は非常に豊富にあります。これは、歯科医療が高度化・細分化していることの証でもありますね。
あなた自身のキャリアの目標や、「得意なこと・好きなこと」、「今後専門としたい分野」に合わせて、資格を選ぶことができます。
認定資格は、あなたの専門性を証明し、患者様からの信頼を得るだけでなく、あなたの仕事のモチベーションややりがいにも直結します。ぜひ、自分の専門分野を極めて、仕事に活かしていきましょう!
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■まとめ
認定歯科衛生士の資格は、あなたの歯科衛生士としての価値を高め、キャリアアップを後押しする強力なツールです。
専門知識を深めることは、患者様により質の高い医療を提供することにつながり、結果的にあなた自身のスキルや収入アップにもつながります。
うえの歯科医院では、歯科衛生士のスキルアップやキャリア形成を積極的にサポートしています。ご興味があればぜひ一度お問い合わせください。
ご自身がどの分野で活躍したいかを考えるきっかけになれば嬉しいです!

【 所属 】
医療法人VERITAS理事長
国際インプラント学会(ICOI)会員
厚生労働省認定歯科医師臨床研修指導医
